プロローグ


ショウは半人前の魔法使い。現在魔法学校に通っている。

まだ魔力は弱く戦えるほどではないが・・・。


ある日魔法学校の中間考査があった。

この学校の試験は一人一人の魔法の力を試す実技試験である。

ショウは大変熱心に勉強した。そして、テスト当日・・・。


「では、ショウ君。始めてください。」


試験管が話しかけた。

ショウは困り果てた。

昨日はあれだけ勉強したといっても自信がもてない。

あせって考えがまとまらない。

そして、魔法を使おうとした瞬間・・・。


「どぉぉぉーーん」


突然、大きな音が学校中に響いた。


その音は教室のほうから聞こえたようだ。

すぐに試験は中断され、生徒たちは一つの部屋に集められた。


「一体なんなんだ!」


「どうしたの?」


あたりに生徒の叫ぶ声が聞こえる。次第にその騒ぎは大きくなっていく。

その中で試験官が生徒たちに言った。


「静かに!」


まだ、生徒たちの一部は騒いでいる。試験官は更に続けた。


「黙りなさい!今非常事態が発生しました。何者かがこの学校に侵入しているようです。試験の課題を変更します。」


最後の一言に生徒たちはいやな予感が走った。そしてそれは的中したようだ。


「今からこのことを調査しなさい。これを課題とします。」


生徒たちの中にはやはりと思うものすらいる。


さらに試験官の言葉は続いた・・・


「今回の課題は三人一組とします。トリオが組めたものから調査に取り組みなさい。」


これには、さすがにみんな黙り込んだ。

と言うのも、この学校に協調性のあるものは皆無と言っていいほどいなかったのだ。


この状況では、誰もが始められない・・・そう思わないものが一人だけいた。


ショウである。


「みんな協力してがんばろうよ!」


しかしむなしくもその声はみんなに響かなかった。むしろ非難するものさえいた。


そのとき、この集められた部屋に異変が起こった。

まるで大地震であるかのような大きな揺れと音が生徒たちを襲った。

そのゆれの中、ショウは気絶してしまった。


揺れがおさまったとき、ショウはあたりを見回した。

ふと見ると、そこにはショウをいつもいじめていたレイの姿が。


「けっ、ショウとかよ。」


「どういうこと?」


ショウの問いにあきれを感じつつ答えた。


「どうやら、2人ずつに分断されたんだよ。何でオレがおまえなんかと。」


・・・正反対な二人の前途多難な冒険が今始まった。

果たしてこの学校における謎をとくことができるか。

ぶじ、試験に合格できるか、ショウ。


プロローグ 終わり


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