第十三章 調査編 その2


「ところがじゃ、この話は知っておるか?魔封じる剣心強き者導く、其れ即ち・・・。」


「それなら、意味も大体わかりました。」


「ふぉっふぉっふぉ。あの剣に協調ってあったじゃろ?あそこに隠されておるのじゃよ。」


「えっと・・・どういう風にですか?」


「実は、その伝説の剣は未完成といったほうがいいんじゃろうか。強力すぎて3つに分解したんじゃ。それが、三心一味之剣、陰陽之鏡、天地之球じゃ。人間の全てをつかさどる3つのちからにの。」


ここで、三人はふとひらめいた。

この話が本当なら、今すべて自分たちが持っているのだから。


「それって、これですよね?」


ショウが尋ねる。


「おお、これはまさしくあの伝説の剣じゃ。三つそろっておる。どれ、わしが元の姿に戻してやろうか。」


「できるんですか?」


「ああ、任せておけ。」


影は語る。

後は剣を復活させるだけだと。


しかし、本当に信じていいのだろうか。

何せ相手は得体の知れない謎の影。

しかも元は魔物の一部。


「ふぉっふぉっふぉ、このわしが信用できんのも無理はない。じゃが、わしはおぬしらの味方になるつもりじゃ。今のルノはやりすぎておる。強すぎる力は押さえねばならないからのう。」


三人はしばらく考えていた。

しかし、考えていてもらちがあかないのでとりあえず信じることにした。


「わかった、預けるよ。」


「じゃが、この剣もまた強すぎる力。お主たちが誤った使い方をしないように、一度わしが試してやる。どうじゃ、かかってこい。」


「では、いきますよ!」


ショウは剣に念を入れて斬りかかった!

しかし、影はそれをいともあっさりとよけてしまった。


「なかなかやるのう。じゃが、まだまだじゃ。完全には使いこなしておらぬ。」


いくらショウが斬ろうとしてもすべてかわされていく。


「ほれほれ、まだ理解が足らぬな。物を斬るのではない、魔力を斬るんじゃぞ。」


その言葉で、ショウはふと考え直した。

確かに、物を斬ろうとしてたから。


「よし。」


ショウは思いのすべてを剣に込めた。

レイのこと、ルノのこと、自分の両親のこと、仲間のこと・・・。


「ぬお、この力は・・・。」


「いきます!」


剣から一筋の光が発した!


「うおおおお・・・。」


しばらくたって光が収まると、その影が語りだした。


「ふぉっふぉっふぉ、ようやった。お主は十分にその剣を使う資格がある。ふぉれ、元の姿に戻してやろう。それらを貸してみい。」


三人がそれぞれ自分の持っているものをその影に手渡すと、大きな光とともに、ひとつの巨大な剣が生まれた。


「これで完全なる伝説の剣じゃ。はようもっていけ。友が捕らえられておるのじゃろう?」


「あ、はい。ありがとうございます。」


三人は軽く会釈をして、その場を立ち去った・・・。


去り行く三人を見ながら、影はつぶやいた。


「ふぉっふぉっふぉ、ついに魔界にも新しい波が訪れるのかのう。あの剣が分裂した真の理由、それは剣に宿る魔力に己が操られぬような強い心の持ち主が現れなかったことじゃ。じゃが、あやつらなら大丈夫じゃろう。さて、わしももうしばらく眠るとするか・・・。」


第十三章 終わり


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