第一章 家庭科室編


どこの学校にも家庭科室というものがある。

魔法学校でも例外ではない。ただし、少々違いは有るが・・・。


ショウたちは人気のない廊下を渡っていた。しかし、明らかに怪しい気配はする。

どうやらこの騒ぎの犯人は一人ではないらしい。


「なにやら出てきそうだな」


レイがつぶやく。

その声をも打ち消すかのような涼しい感じが二人を包み込んだ。


と、その時、あたりが突然真っ暗になり、怪しげな声と呪文が鳴り響いた。


「でてけ〜」


二人にはそう聞こえたようだ。しかし、ここでひるむわけにはいかない。

二人はその場に立ち止まった。


すると、闇の中から三体の真っ黒い影が襲い掛かってきた!


二人は魔法を仕掛けた!どうやらそこそこは効いているようだ。


影のような敵を倒したとき、その中の一人が言った


「けけけ、これで勝ったと思うなよ。おれたちの力はこんなものじゃねぇ。決着をつけたければ家庭科室まで来い!」


どうやら、家庭科室に何かいるらしい。それが果たして罠なのかどうかはわからないが。


二人は導かれるかのように家庭科室へ向かった。


道中更に敵が襲い掛かってきた。

強さはさほどではないが、いくら倒しても、すぐに再生するみたいに現れた。


どうやら誰かが大量に召喚しているらしい。

ショウはそう思い始めた。


すぐにショウはそれをレイに伝えた。

しかし、プライドの高いレイは受け入れようとはしなかった。


教室の前に立つと、ますます大きな気配を感じるようになった。


「あの雑魚の言ってることはどうやらあたりらしいな。」


ふとドアを見ると確かに何者かがこの中に居るようだ。

二人は恐る恐るドアを開け中に入っていった。

相変わらずなかは真っ暗ですべてを覆い隠していた。


ふとそこに、怪しい声が聞こえてきた。


「ふふふ、ようこそ。」


声の主は大きな怪物のようだ。そこには一つの小瓶があった。


怪物が攻撃してきた!


二人は少しダメージを受けた。


「たいした事ねーじゃん。」


レイが不敵に笑った。そして、呪文を唱え始めた・・・


レイが魔法を唱えた!


あたりを大きな闇が包み、敵を襲った!二人はこの一撃で敵を倒したと思った。

しかし、敵はかすり傷すら負わなかった。

それどころか、少しずつではあるが強くなっているようにすら思えてくる。


「だめだ、相手は闇に包まれている。闇系の魔法は効かない。」


「うるせー、黙ってろ!」


二人の意見は全く一致しない。このままでは二人ともやられてしまう。

そう思うショウをよそに、レイは再び魔法を唱え始めた!


当然のごとく、魔法は効かなかった。


ショウは直接攻撃した。が、それすらあまり効果がないようだ。

ショウは不思議に思った。


「どうしてヤツは不死身なんだ。」


その謎をとく鍵は最初に見た風景に隠されていた。ショウはふと思い出した。


「何故あんな所に小瓶が・・・。そうか!」


突如何か思い立ったようにそばにある小瓶を攻撃し始めた。

レイには意味不明の行動のようだ。


「ううう、気づかれた・・・。」


敵が思った瞬間にはもう遅かった。すでに小瓶が割れ、跡形もなかった。

どうやらこの中が魔力の源だったらしい。


「さあ今だ!今ヤツは回復できない。今なら倒せる!」


「オレに指図するんじゃねぇ」


レイの剣が闇を切り裂いた!


「ぐあああ」


怪物は闇の中に消えていった。レイはふと、ショウを見た。

どうやら弱点を見抜けなかった上に自分の魔法が通用しなかったのが悔しいらしい。


しかし、闇は収まる事を知らなかった・・・


第一章 終わり


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