第六章 保健室編


ショウは倒れているスーに話しかけた。


「ねぇ、大丈夫?」


「んん・・・。ここは?」


「保健室だよ。」


「君たちは・・・、誰・・・?」


「やはり記憶が飛んでいるのか。」


そういったのはカーツである。

彼もまた、スーを心配していた一人なのだ。


「そういえば・・・。何も覚えていないわ。」


どうやら本当に記憶がないようだ。

恐らくルノに乗り移られた時に記憶を消されたのだろう。


「僕はショウだよ。」


「僕はカーツだ。」


「どうなっているの?」


ショウとカーツは試験のことと今の状況を分かる限りスーに話した。


「そっか・・・レイって子が私の代わりに・・・。」


「でも、ヤツの弱点は分かっている。」


「君がその剣を使いこなせたら、だが。」


そうなのだ。

ショウが伝説の剣を使いこなせない限り、ルノには勝てない。

しかし、どうやったら使いこなせるのかは全くといっていいほど分からないのだ。


「伝説の剣ね・・・。」


「知っているのか?」


一刻も早くレイを助けたいのだろう。

ショウはかなりあせっているように見えた。


「え、いや、伝説の話くらいしか知らないわ・・・。」


「そっか・・・。」


「でも、思うのだけど、美術室にいけば何かわかるかも。」


「どうして?」


「あそこにはたくさんの絵が飾られている。無論伝説を元にした絵があってもおかしくないわよね。」


「確かに・・・。しかし・・・。」


「とりあえず、ここからどうやって行くか、だよね。」


そう、ここは1階。しかも別の校舎。そして美術室は4階なのだ。

ルノや他の魔物たちにはなるべくなら見つかりたくないだろう。


「じゃ、こっちの道から行こう。」


ショウが示した道は、先ほどの社会科教室を通らずに別の階段で行くことだった。

ちなみに、ショウが授業をうける教室もこの道ぞいにある。


「教室のほうからなぁ。どうだろう。」


「しかも、そっちから行くと2階で向こうに渡らなければならないわよ。」


カーツとスーはあまり賛成しなかった。

確かに、こちらの校舎を行くメリットがなさそうだ。


「伝説の剣の練習も兼ねて、僕の教室に行こうと思う。」


「まあ、あそこならなぁ。確かに練習場所にはなるかもしれんが・・・。」


この学校の教室は、実技練習も出来るようにかなり広めに作ってある。

その上、斬る的もたくさんあるのだ。


「それに・・・かえって雑魚の魔物が出たほうが経験値をかせげるし。」


「確かにそうね。」


「とにかく行くか。」


結局、ショウの言うとおり、教室側の道を行くことになった。


ところが・・・。


「おいおい、どこにいくんだぁ?」


ふと、声がした。


「誰だ!そこにいるのは。」


「俺かぁ。俺様は魔物だぁ。ルノ様に魔力を分けてもらったなぁ。」


「ルノだと?」


カーツは驚きを隠せないようだ。

それもそのはず、ルノがもう手を打っていたなんて信じられないからだ。


「ふへへぇ。俺様と戦えぇ。」


魔物との戦闘が始まった。


「行くぜぇ。ダークボール!」


魔物はダークボールを唱えた。

大きな黒い球がショウ達を襲う!


その頃ルノは・・・。


「ふふふ、僕の魔力を与えた魔物に勝てるかな?」


どうやらすぐそばで見ているようだ。

果たして、ショウたちの運命は?

そして、ルノの真の狙いとは?


第六章 終わり


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